そもそも頚椎捻挫とは?
いわゆる“むち打ち”と呼ばれるもので、正式に「外傷性頚部症候群」と呼ばれています。
交通事故やスポーツ事故などで頚部に外力を受け、頚椎周囲の筋肉や靱帯などの組織に損傷を受けた状態を言います。
頚椎捻挫の症状
首周囲や背部の痛み、それによって頚部の動きに制限がでたり、時に頭痛、めまい、耳鳴り、不眠、うつ状態が出る場合もあります。
受傷直後に出る場合もあるし、数時間から数日後さらに後に現れる場合もあります。多彩な症状が出現し、原因としては、外力の大きさ、その人の年齢、骨格、筋肉、既往歴、性格など様々な原因が考えられます。
症状も数日でなくなる人もいれば、数か月もしくは後遺症として残る人もいます。
後遺症診断は、この頃3~6か月でなされることが多いです。
交通事故は、自賠責保険がからんでくるので、まず整形外科がある病院に行って診断を受けてください。
頚椎捻挫の治療方法
初期(事故後数日)は、身体の安静を保つ(炎症を抑える)ことが優先され、投薬や軽度の温熱・牽引療法が主です。できるだけいつも通りの日常生活を行うことで筋力の低下を抑えることも重要です。
中期は(事故後2.3週間~1か月程度)は、ストレッチ、リハビリ(温熱、牽引量アップ、マッサージ)が主になってきます。
回復期(1か月程度~)は、積極的な運動、リハビリで筋力の回復、血流改善を促し、治癒力を高め、疼痛の残存に関しては、投薬の変更・追加を行う場合もあります。